Autonomousクラウド事業統括という営業組織が出来上がった背景と半年たった今。

知っている人はしっていますが、お客様訪問時に話している内容を共有します。

 

■ そもそもオラクルの営業組織って?

一部の組織を除いて、オラクルは製品別に営業組織が作られています。大きな営業部隊としてはERPやCX製品を扱っているアプリケーション部隊、データベースやアプリケーションサーバーを扱っている世の中で言うミドルウェアソフトウェア部隊、そしてハードウェア部隊があり、とくに日本市場においてはデータベースを扱っている部隊がオラクルのエンタープライズ営業部隊というイメージがあります。このエンタープライズソフトウェア営業部隊は、オンプレミス製品(Oracle Database, WebLogic)、クラウドサービス、ハードを組み合わせたアプラインス製品(Exadataなど)を扱っています。

■ オンプレミス製品が好調すぎる影響

これはIRでも公開されていることなので、隠す必要はありませんが、昨今のIoT, AI, 5Gなどの外的技術要因もあいまって、Oracle Databaseを中心としたオンプレミスのビジネスはおおむね好調です。ただ、オラクルとして4-5年前より本格的にクラウドビジネスに参入し、R&Dもかなりしているのですが、あまりにも、このオンプレミスビジネスのイメージが強すぎるため、よいクラウドサービスを発表しても、市場になかなか浸透しないというジレンマがありました。

■ 社内の営業事情

ちょっとこれは会社事情なので、ストーリ的には共有したいのですが、割愛します。

■ 市場に浸透させるためには
(ここは個人的な推測ですが)だったら、クラウドしか売れない営業組織作ればよいんじゃない?って上層部の人が考えたのではないかな?と解釈しています。

■ 6/1より全世界で新しい組織が発足

Autonomous Databaseのクラウドサービスを中心(他のPaaS/IaaSも当然提案OK)としたクラウドのみを扱う営業組織が、6/1より全世界で立ち上がり、それがAutonomous クラウド事業統括という組織となりました。(社内ではAutonomous Database Repを略してADRとよんでいます)ちなみに規模感でいうと、いままでのソフトウエア営業部隊よりちょっと少ないだけの人数なので、かなりの大所帯です。世界的に見ても、日本は2番目に多い人数をかかえています。

■どんなミッション?
一般的な言葉で言うと、新規開拓営業となりますが、実際は違います。幸いにもオンプレミス時代からある程度のお客様はブランドが浸透しているので、新しいお客様を開拓をしているわけではありません。どちらかというと、Autonomous Databaseの特性上、Databaseの一番苦労している部分が隠蔽化できているので、技術の話はあまりしないので訪問する部門が違います。データ利活用や分析業務を主とするLoB (Line of Business)、日本語言うとビジネス部門の方(営業企画部門、マーケ部門、人事部門、購買部門、財務/経理部門)と日々提案しています。僕のチームには営業活動というよりも、ひたすら伝道師というイメージをもちながら、お客様と会話してほしいと伝えています。

■どんな人がいるの?

ラクルとしてもまったくの新しい試みの組織なのと、どのようなタイプがこのミッションの適任者が正直探り探りだったので、半分はいままでのオラクルにいた人、半分は外部からという構成比となっています。とくに外部からのJoinしたメンバーは経歴もさまざまです。とくに僕のチームは若いメンバーでこのコンセプトに共感できているひとを中心に構成されており、今までのオラクルのイメージでないくらいエネルギッシュな人が多く、いつもこちらも勉強させられています。

■ 結局のところ、どうよ?
伝道師といっても、営業組織なので、結局のところ、成績が重要です。件数や金額は公表できませんが、毎Quarter、受注件数も増えているのはうれしいながら事実です。※そりゃ、もともとの製品がよいので、ひたすらそれをアピールすればよいので、お客様への訪問件数に純粋に比例するのは想定どおりです。

■ (結び)公表できるために、市場に浸透させるために。

正式な件数/金額はさすがに公表はできないのが残念です。勢いを公表するために、市場に浸透させるために、受注したお客様には、公開事例として扱ってよいかお願いをしています。あと半年くらいで、かなりの数を公表できればよいなとおもっています。


さて、明日もお客様訪問、楽しみながら、伝えにいこっと。

こんな感じで、まいにち、みんな営業活動しています。(おそらく)